なぜ、“唯一の”かと言うと

彼女の仲間の殆どが、幼い冷菜を残して別の山へ移動してしまったからなのです…


山の神様に育てられた冷菜は、雪李山から出たことがなく自分と山の神様以外の生き物にも会ったことがありません。


だからいつも、山の一番高い場所でマリエスの街を眺めていました。