そして2年生になった。

部活にも後輩が
やってきた。
星先生のクラスになった子が3人いたので、その子達に先生の近況を聞いて楽しむ毎日。


気になることに
私のように
先生を好きな子がいると聞いた。
別に
その娘に
妬くわけではないが
気持ちがすっきりしない。


もし
その娘がすっごい美人で
大人っぽくて
先生が好きになっちゃったら?
先生に先に告白したら?


いつから
こんな
感情を持ち始めたのだろう。
彼女でもないのに…。

なんだか
空しくなる一方。

逢いたくてしかたがない。

数学の時間
問題演習をやっていると
あの、先生の声がする
気がした。

耳を澄ませると
やっぱり先生の声だ。
隣のクラスは理系だから
化学があるのだ。
その声が聞こえていた。


授業が終ると
先生を見つけるため
素早く廊下にでた。
いつも使っていた
大きな籠。
私の大好きな
白衣。
そして
私の愛する人。