寒い寒い2月の始め。
今日は
憧れの高校の
推薦入試の日。
ずっとソフトボールを
やっている私は、
地元では結構
有名なピッチャー。
インターハイ常連校の
この高校に入るのが
昔からの夢だった。


受験生は
体育館に集められる。
そこから
各受験会場へと
誘導される。


「私についてきて下さい。」

…うわぁ…
高校の先生って
こんなにカッコイイんだ…。
眼鏡をかけた
細身の先生…。
何の教科なんだろう?


子供な私は
単純にそう思ってしまった。
緊張の中に少し
余裕が出来た気がした。