タカタカタカタカッ


久保田は、僕の事なんて何も気にせず練習を始めたけど…。

僕は、久保田が好きと気づいてしまったから、練習しづらい。

…恥ずかしい。

どうすればいいんだろう…。用事があるって言って帰ろうかな…。


…そう思った時

突然久保田の顔の、ドアップがあって、びっくりした。


「って、近ッ!!」

「えっ?あ、ごめん。何か、困った顔してたから、どうしたのかなーって思って。」


心配してくれてたのか…。

久保田って優しいんだな。

前までは、ただのドSだと思っていたけれど…。

ただのドSじゃなくて、パートリーダーとして、皆をしっかり見てくれてる。


「こっちこそごめん。大丈夫だから。心配すんなって!」


ガラガラッ


今度は、僕が久保田の頭を撫でようとしたら、山田がタイミングよく入ってきたので、恥ずかしくてやめた。


「あらーっ!!私、お邪魔だったかなー♪」

「だ、だだ大丈夫だから!」


久保田が焦っている事に気づき、可愛いなと思ってしまった。


久保田…好きだ。