君のいない教室

中に入って、2階に上がるまでの間、僕達は一言も喋らなかった。


2階に上ると、幸は、さっきとは別の場所に座っていた。


「みらちゃん、いらっしゃい。そこに座りなさい。」

「…はい。」


この間、うちに来た時は、幸に対してタメ口だったのに、今日は敬語だった。

まぁ、タメ口で話せるわけがないけど…。


「みらちゃん、私がみらちゃんを呼び出した理由、わかるわよね?」

「…はい。」

「じゃあ、単刀直入に言うわ。みらちゃん、私と海は姉弟なんだから、カレカノになる事なんて絶対にない。だから、心配しないで?」

「…そんな事言われても、無理です。」


みら先輩は、ズバッと本音を口にした。


「2人は姉弟って、わかっているけれど、何か嫌なんです。
心の中がドロドロになって、
海君と楽しそうに話しているお姉さんが凄く羨ましくなって、
嫉妬しちゃうんです。」


みら先輩は、涙を流しながら、話続けた。


…みら先輩。

僕もそう思ってました。

幸が憎いって。