「海君、久しぶりーっ!!」


ずっと待っていた。

ずっと会いたいと思っていた。

僕の愛しい、愛しい、彼女が目の前にいた。

さっきまで、泣いていたのが嘘のように、僕は笑顔になった。


「…先輩?」

「ん?どうしたの?」

「…先輩っ!!」


僕は、子供のように、先輩に思い切り抱き着いた。


「わっ!海君、どうしたのー?甘えちゃってー」

「会いたかったですっ!」


もう、何て思われてもいい。

だから、ずっとこのままでいたいと思った。


「海君…私も、会いたくて会いたくて、死にそうだったっ!!」


先輩も、ギューッと僕を抱きしめてくれた。


ずっと、ずっと求めていた、僕の愛しのみら先輩。

やっと会う事が出来た。

やっと抱きしめる事が出来た。