そういって、担任は一人一人の名前を呼び、 白い封筒を手渡した。 「稲葉咲妃さん。」 席を立ちあがり、震える指で封筒を受け取った。 「では、これで終了です。さようなら」 それだけ言うと、担任はさっさと教室を出て行った。