「初めて見た。お前を見て、会いたくないって人…」


 「俺も初めてですよ。あんな子…」


 「あの子が欲しいからミアを捨てたのか?」



 「そうですよ」と詩音は笑って答えた。



 「やっぱりお前は悪代官だな。」


 「はい。」



 小梅が去った後、二人は楽屋で話していた。


 小梅は紗梛達と連絡を取り、見つける事が出来た。


 家に帰ると、小梅は部屋へ戻った。


 紗梛はリビングで母親と話している。


 内容はもちろんライブの事。


 よほど楽しかったのか、興奮をして話している。


 そんな事も気にせず小梅はベッドで横になった。


 よほど疲れていたのか、いつの間にか眠りについた。


 会場で詩音と会った事を忘れてー…。