隣のナイト幼なじみはヤンキー

夢と一緒に図書室へ。


端末に、全校生徒のデータが入ってるんだって。


検索をかけると、すぐに候補が出てきた。


ライトなんて名前、そうそうないはず。


2年1組
宮川 雷斗


「出たーっ!多分、これだよ。行ってみよ!」


「えっ、今から!?」


夢に引っ張られ、2年の教室へ。


1年のあたしたちは、2年のお姉さんたちに、何しに来たんだとばかり、ジロジロ見られていた。






「すいませーん。宮川先輩いらっしゃいますかぁ?」


うわ、夢!そんな大きな声で呼ばなくても。


「オレになんか用?」


……ひゃーっ!


真後ろに、いたっ!!


昨日と変わらない、色素の薄い茶色でふわふわの髪。


そして、優しく微笑む瞳も、健在。


けど……少し違うのは、


今日は黒ブチメガネをかけているところだった。