隣のナイト幼なじみはヤンキー

「……あれっ!?」


「うわぁっ!!」


マスクの男、あたしを見るなりバイクから落ちそうになっていた。


ていうか……。






「リキっ!?」


このクールな目元、黒くてサラサラの髪。


マスクしてても、わかるからっ!!絶対、リキ!!


「……あー。今日はマジ最悪な日だな。悪夢……」


リキと思われる男は、フゥーと、深いため息をついた。


「リキだよね?」


「……は?」


とぼけても、ムダだからっ!


「リキ、リキ、リキーッ!!こんな格好で、バイク乗って、何してるのっ!?」


あたしはめいっぱい、リキの体を揺すった。


「ちょっ……やめろっ!離せって」