隣のナイト幼なじみはヤンキー

慌てて、夢を乗せていたマスクの男を見た。


バイクにまたがる後ろ姿は、最高にカッコいい。


……あたしの王子様っ。


天使のような笑みを見せるイケメンを残し、夢の所へと走った。


夢が、自分を乗せてくれたマスクの男に、話しかけてる。






ダメーっ!その人、あたしのっ!!


駆けよって、ギューッと背中にしがみついた。


「……てめっ!!」


あぁっ、このぶっきらぼうな感じ。


この人だよ、あたしの王子様は。


だって、多分、こんな声だった。


そう。


顔だって……。