隣のナイト幼なじみはヤンキー

「ケイくんは?」


「ケイは……。スパイダーマン」


わ。子供らしい!


「かわいいね」


「だろ?悪を退治するヒーローものが、好きだって言ってた」


「へぇ~。あ、だから世直しヤンキー?」


「ハハッ、花梨その噂、知ってんだ?

ま、そんなとこ。ケイがオレの書いた小説読んで、あ……正確には、他の人に読み聞かせをしてもらって、こっちの世界に戻ってくれっといーなって思ってる」


「そうだね……。あ、だけどどうしてヤンキーなの?普通にボランティアでもよくない?」


あたしの言葉に、リキは少し難しい顔をする。


「そこはオレの願望も入ってんの。ヤンキーだからこそ、なんかカッコよくね?」


「プッ……なに、それ~」