隣のナイト幼なじみはヤンキー

小さい頃、リキはあたしを守ってくれた。


それは桜太みたく、いじめっこに立ち向かって、目に見えて守ってくれてたわけじゃない。


リキは、いつまでも泣きやまないあたしに魔法のキャンディをくれたり、


一番身近な場所にいて……


いつも、優しい言葉をかけてくれた。


弱虫だったあたしを、精神的に支えてくれてた、張本人なんだよ。


いつも口ばっかりのあたしだけど、今度こそ……あたしがリキを守ってあげるからね。









「やっほー、花梨ちゃん。遊くんでーす!」


夜になるまでに、遊くんからの着信アリ。


「すごい、早かったね!」


「でしょー、誉めて」


「うん、すごい。で、情報早く教えて?」


「…………。なんかあんま納得いかないけど、まぁいっか。

あのね、オレが掴んだ情報はね」


ゴクッ!!