隣のナイト幼なじみはヤンキー

「夢の気持ちとシンクロ……それって」


「小さい頃からよくあんの。夢が足ケガしたらオレも足がズキズキしたり。こーいうのなんつーの、怪奇現象?」


「怪奇現象とはまた違うと思うけど……。けど、不思議だね」


「だな。オレら、一卵性双生児だから、本当は一人で産まれてくるはずが、何か意味あって二人になった。

体は二人分だけど、生物としては1個なんかなーとか思ったり」


……なんか、遊くんが言う言葉とは思えず、黙って聞いてしまう。


「あ、今一瞬引いた?オレだってたまには、真面目な話するって!んじゃ、名探偵遊くん、調査に行ってきまっす!」


遊くんはバイクをふかすと、あたしに軽く手をあげ、去っていった。