「オレも昔は無茶苦茶やってたけどな、ケンカする相手はヤンキーに絞ってたぜ?一般のヤツ巻き込むのは、卑怯だろ」


一般のヤツ?誰のこと?


「…………」


リキはなにも言い返さず、そのままパパに胸ぐらを掴まれてる。


「自分が楽しくやる分には構わねーけどな、他人に迷惑かける遊び方はすんな。わかってんのか?」


「うるせーよ。オレが族に入ってどういう遊びしよーが、あんたに関係ないし?」


「なんだぁ?その態度」


リキはパパに殴られそうになるも、拳を掌で受け止めている。


「大切に育ててきたオレが、ケーサツ沙汰になるようなことするなんて冗談じゃねーよな。なんなら、勘当でもする?」


リキは挑発的な顔をすると、そのままパパの拳を振り払った。