隣のナイト幼なじみはヤンキー

「……じゃあな。明日からまた、前の生活に戻るだけ。なんてことないだろ」


前の生活に……?


「リキとは目も合わないし、家の前や学校ですれ違っても、話すこともないってこと?

そんなの……ムリだよ。リキに優しくされたあとに、前みたく戻るなんて、あたしにはできない」


「花梨に、ゴールドアイのリーダーって知られる前なら辞めようと思ってた……。

だけど、オレももう……後戻りできないから。花梨はオレとの約束、一つも守れなかったろ?

せめて嫌いになる前に、オレの前から消えてくれ」


リキはあたしを振りきり、倉庫を出て行った。


扉が閉まり、冷たくて重い音が辺りに響き渡る。