隣のナイト幼なじみはヤンキー

「そーいう風に、すがりついてくるオンナが、一番ウザい」


ウザッ……、ヒドい。


リキはあたしに背を向けると、入口に向かって歩き出す。


「リキ……!」


「ついて来んなって。桜太……ヘタレかと思ってたけど、なかなかやるよな。あの状況でも、アイツはナイフを使わなかった」


「桜太は人を傷つけたり……しないよ。リキも、そうだよね?」


「オレは、違うから……。自分がかわいいし、ナイフ使うのに迷わなかった」


「ウソ……」


「ウソじゃない。……そのせいで、傷を負ったヤツもいるしな」


リキのせいで……?