隣のナイト幼なじみはヤンキー

「もう、二度とオレのあとつけたりすんなよな……」


リキはあたしを置いて、倉庫の入口へと足早に向かう。


「リキっ、どこに行くの!?あたしも……」


「誰かよこすから……花梨は、ここにいろよ。

このままここにいたって、オレはなにもしてやれないし、花梨がオレにできることもないから」


「……好きじゃないって言ったのは、あたしが勝手なことしたからだよね?

ねぇ、どうしたら許してくれるの?あたしはリキが大好きなのにっ……」


リキにしがみついて必死で謝った。


いつも調子いいって思われてるけど、この気持ちはホントだよ?


桜太とは何でもないし、あたし……リキだけが、好き。


ギューッとしがみつくあたしの腕を、リキはそぉっと引き剥がす。


「……ワガママだよな、花梨は」