隣のナイト幼なじみはヤンキー

リキを見ると、あたしに背を向け倉庫の入口を見ている。


薄暗いし、あたしの位置からは、その表情を見ることができなかった。


「リキ……?」


「そのうち桜太と付き合うんだろーなって思ってたし?ちょっとからかっただけだから……」


ウソ……だよね?


あたしを見て、『好きだ』って、言ってくれたよね?


優しく見つめてくれて、抱き締められた温もりを、あたしはちゃんと覚えてる。


壊れ物を扱うように、優しく触れたリキの指、


食べられちゃいそうな、甘い甘いキス。


エッチも、あたしが無理だって断ったら、ちゃんとやめてくれた……。


あれは全部ウソ……なの?


「花梨とこのおじさんには勘づかれてたけどな?

あの人さ、前にオレのこと見てんだよ……」