「おぅ!」


「つっても、先頭きるのは別のヤツだけどな?今日は誰だっけな……」


こんな話はどーでもいいから!


リキ……いやっ、ケイを探さなくちゃ。


桜太を引っ張り、人混みの中を突き進んで行く。


「花梨、勇気あるなぁ。オレ怖いんだけど」


「顔笑ってるよ?ホントは楽しいんでしょ」


「あ、わかった?オレの属してるグループってさ、最近活動控えめだかんな。こーいう集まり、久々」


桜太も走ったりしてたんだ?バーガーショップで溜まってるイメージしかなかったな。


……あ、いたっ!


ケイはバイクにもたれて、数人のメンバーと話していた。


ヨットハーバーのオレンジの灯りで、ボウッと浮かびあがるケイの表情。