数台のバイクに連なり、公道を走る。


走ってる途中で何台かが合流してきて、ゴールドアイの塊が少しずつ膨らみ始める。


気づけばあたしたちは、港にあるヨットハーバーにたどり着いていた。


昼間は大学生のヨット部の人たちで賑わう港だけど、夜はひっそりとしている。


そこへ数台のバイクが次々と停められ、桜太も彼らの近くにバイクを停めた。


「お前、見ない顔だな」


ギクッ!


桜太の隣にバイクを停めた、片耳にピアスをしたヤンキーが、メンチをきりながら、話しかけてきた。


ヤバい……バレちゃった!?