隣のナイト幼なじみはヤンキー

リキらしき人がいた部屋から、人が出てくる気配がする。


「もしかして、あの人たちもう帰っちゃう?」


「今からどっかで集合して、走りに行くんじゃないかな」


あたしは遊くんの腕に、ギュッとしがみついた。


「ついて行ってみようよ……!」


「……はぁ?危ないって」


「1台ぐらい混ざっても、わかんないってば」


「イヤイヤ、バレんだろ」


「じゃあ、後つけるだけでいい。あれがリキなのか、確かめたい……」


「だから、ケイだって。つーか、リキって誰だっけ?」


「あたしの……彼氏」


「へ~、花梨ちゃんの彼氏に似てんだ?じゃ、かなりのイケメンだね」


「えへっ、そーなの」


なんて、ノロけてる場合じゃないっ!