隣のナイト幼なじみはヤンキー

「えーとね。右側に座ってる人。今、グラス手にしてる……」


そう言って、遊くんが指差したのは……


リキらしき人物だった。


……うそ、だぁ。


まさか、リキがゴールドアイのリーダー!?


そんなの一言も聞いてないよっ。


「……まさか、リキが!?」


「リキ?違う、違う。あの人、ケイっていうんだよ」


ケイ?


遊くんは真面目な顔してそんなことを言ってる。


「遊くん、あたしがリキを間違えるわけないから。あれは……」


そのうち部屋の中がざわつき、みんなが立ち上がった。


「花梨ちゃん、見つかるから。こっち!」


えーっ!?


遊くんはあたしと桜太を、向こうの部屋から見えない位置へと引っ張った。