隣のナイト幼なじみはヤンキー

「花梨、こんな時間にどこ行くつもりだ?」


振り向けば、口の端を上げてニヤリと笑う桜太がいた。


う……最悪。


あたしが困ってたら、遊くんがバイクから降りてきて、あたしの肩から桜太の手を振り払った。


「なんだぁ?てめー」


「そっちこそなんだ?おい、花梨。リキと二股かっ!?意外とやるな、お前も」


違~うっ!!


「桜太は引っ込んでて!この人は、友達のお兄ちゃんなのっ。

それに、今からゴールドアイのリーダーに会いに行くんだから」


「なにーっ!?じゃ、オレも連れてけ?」


「ダメーっ!!」


余計ややこしくなりそーだし。遠慮したいって思ってたら……。


「いーじゃん。多い方が楽しーし」


って、遊くんニコニコ笑ってる。