隣のナイト幼なじみはヤンキー

うん、うんっ!


コクコク頷くあたしの頭に、リキは大きな手をポンとのせてくる。



「で、さっき雷斗と……」


まだその話題覚えてたんだ?


「あのね、前にリキには言ったけど。雷斗さんがあたしの友達にキスした件だよ。好きでもないのにキスしたから、ひどいって話してたの」


「なんだ、そんな話か……」


「なんだって何?重大だよ!」


「あの子、傷ついてんの?」


「平気そうな感じだけど、いつもと違うのは確かかな……。雷斗さんが気になってるみたい」


「ふーん……」







リキはあたしから視線をはずし、またカレーを食べ始めた。


「カレー食べながら話さないでっ!真剣に聞いてよ」


「聞いてるっつの。つーか、早く飯食えよ。昼休み学食にずっといるつもりかよ」


リキを怒ったつもりが、逆にニラみ返された。


「……えっ?」