隣のナイト幼なじみはヤンキー

目を閉じて、リキがくるのを待った。


いーち、にぃ……


さんっ!


……あれっ!?


いつまでたっても、リキの温もりはやってこない。







パチッと目を開けると、リキは何事もなかったかのよーに、涼しい顔でカレーを食べていた。


ウソッ、あたし、おバカすぎない!?


「リキーっ!?」


「あんだよ……」


鬱陶しそうに、チラッとみられる。


「キス……」


あたしが言うと、リキがニヤリと笑った。


「冗談に決まってんだろ。いちいち信じんのな。その素直な性格、おもろすぎ」


「またからかった~!ひどいよ、本気にしたのにっ。最近ずっと、リキとキスしてないもん……だから……」


だんだん声が小さくなってくる。


あたし、何いっちゃってるんだろ。


そしたらリキが、耳元でそっとささやいた。


「帰ってから……たっぷりしてやる。それでいー?」


……!!