隣のナイト幼なじみはヤンキー

「……おい、雷斗。なんつー顔してんだよ。それに花梨、さっさと座れ」


きゃっ!


突然うしろに現れたリキに、お尻を触られた。


「リキ!あたしのお尻触った!?」


「触ってねーよ。膝で蹴っただけだろ……」


振り向くと、カレーの乗ったトレーを持ったリキが、呆れ顔であたしを見ていた。


だって、びっくりしたんだもん。


慌てて雷斗さんの斜め前に座ると、リキはあたしのとなり、雷斗さんの正面に座った。






「じゃ、オレはパンでも買ってこよーかな」


リキが座るのを確認すると、雷斗さんは席をたって、学食の売店コーナーへと駆けていった。


じーっとリキがあたしを見つめる。


「……なに?」


「雷斗と何話してた?」


「別に……」


夢のことって言えばいいけど、思わず誤魔化した。