隣のナイト幼なじみはヤンキー

や……ヤバいよ。心臓が飛び出そう。


リキとふたりっきり……。


ドキドキしながらカバンから数学の教科書を出す。


「数学……教えて?」


「いーよ」


リキはニッと笑って、あたしのベッドに腰かける。


「ベッドで?」


「……イヤ?」


ベッドで勉強って……集中できないんだけど。







「イヤっていうかぁ……」


「ココ、座れよ」


そう言ってリキが指差したのは、リキの膝の上。


「えぇっ!?」


「イヤならいーけど」


「い……イヤじゃないっ!」


リキが立ち上がろーとしたから、慌てて膝の上に座った。


「……じゃ、始めよーか」


うっ、うわぁ。


リキはうしろからあたしのお腹を持って支えて、右の肩越しに顔をだす。


そして右側の髪を、耳にかけてきた。


始めますかって、一体何をっ!?って、思っちゃうよ……。