「……りん、花梨……ちゃん」


……ん。


遠くであたしを呼ぶ声が聞こえる。


さっきまで、一緒にベッドでゴロゴロしてたよね。


リキがあたしを呼んでる?


いつの間にか眠ってしまってたみたいで、目を覚ますと、目の前に真っ白なシーツが広がっていた。


側にあった手を、ギュッと握った。


「リキぃ……」


「花梨ちゃん!?」


えっ。


突然我に返り、ガバッと起き上がった。


あたしが手を握ったのは、なんとリキのママ。


ちょっと恥ずかしそうな顔をして、あたしを見ていた。