女が去って、何分過ぎただろう。 あたしは、その場から動かなかった。 ううん、動かなかった。 もう、何もかもが嫌で。 他人は見てるだけで、誰も助けてはくれなかった。 何をされているか、わかってる筈なのに。 わたしが嫌がっているのを見て、誰もかもが嬉しがっているようにも見えた。 「もう…やだぁ……!!」 わたしは数時間そこから動けなかった。 やっと歩き出した時、あたしの瞳からは大粒の涙が零れた―――――――……