「…もっと…」


離した唇から、言葉が呟かれる

驚いて、優を見るとほんのり頬を染めた優が、目を開けていた

寝てたんじゃないの?!
ってか、今何て言った?!


「渉…もっと…」


潤んだ瞳で、上目遣いの優

本人が望むなら、俺は本能に従います

驚いて離してしまった手を再び、優に添える

そして、閉じられた優の瞳を確認して、再び唇を落とす

さっきとは、違う
甘くて濃厚な口付け