「僕だってわからない。けれども今僕が得たいのは、君という最愛になるかもしれない存在よりも理想の世界だ」
「つまり貴様は、死後の世界に理想を求めたと。そういうことか」
さすが最強の現実主義者、話が早い。
「…そういうことだね」
彼女が微笑む。
もうすでに彼女の貴重な人生を10分ほどこの会話で消費している気がするのだが、それに関しては大丈夫なのだろうか。
「実に回りくどく率直な考え方だな。なかなかに面白い」
興味に添えたのなら光栄だね。
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