文学的な口調、一糸纏わぬ言葉の取捨選択。 素晴らしい、なんて素敵なんだ。 だからこそ味方に回してしまいたい。 「ナイフで刺すでも、ここの窓から突き飛ばすでも何でもいい。 事故に見せかけてしまえば、君は犯罪者から哀れな被害者になるだろう」 「もうひとつ、訊ねたいことがある」 「…何だい?」 「なぜ、その相手に私を選んだ」