衝撃的だった。


文芸部が季節ごとに出しているという部誌。

それはまさしく人々に理想を与える媒体だった。


しかし手にとって読んでみた所で、その媒体は2つの意味を持った物だったのだと知る。


ひとつは僕の観念通り、自分の理想を披露することで皆にその理想を広め、信じさせる物だということ。


もうひとつは、そう。

現実をはっきりと文章にして伝えることで、その考えを皆に伝染させる物だということ。


僕が目を惹かれたのは、奇しくも後者のほうだったのだ。