「なっ…なんでしょうかっ!?」 女は酷いことをされたあとだからか、俯いたまま 「ありがとう、ございました…。本当に、助かりました」 そう会釈した。 守ってやりたいくらいに、ひ弱い女の子だ… 絶対逃せないチャンスじゃないか? 「名前は?」 女はそこで初めて、顔を上げて俺と目を合わせた。 女も、俺の美形に驚いたようだった。