また同じように誰かが走って駆け寄って来た。 声だけでわかるなんて、愛しい人だからこそ。 なぜここに!? 「健斗っっ!?」 「…新海さん、俺の嫁に手を出さないでください」 ネクタイを緩めながら息をきらして。 わたしを後ろからギュッと抱きしめた健斗。 「へっ?えっ?」 「…奈々、こんなところで何してんの?」 耳に響く健斗の怒りを含んだボイス。 そんな様子を見て悠斗さんはフッと微笑み、爆弾発言をした。 「残~念、健斗くん。俺と奈々ちゃんは愛し合っちゃってるんだよね」