俺とアイツの関係 ☆番外編☆







「健斗ってさ〜。過保護だよな」


二人が帰った後に元が呟く。


「そうでもないと思うけど」


「父さんみたい。」



…は?



「奈々ちゃん、健斗の過保護さに苦しくなって逃げ出しちゃうかもよ?」


逃げ出さねえよ。
奈々は俺のコト、大好きだし、俺も好き。


「置いていかれたお前に言われたくない」


「最近、百合冷たいんだよ…」


あっ、ゴメン。
ガチで悲しんでるわコイツ…


「俺も、もう帰るわ」


奈々へのプレゼント探しに行こ。
奈々の欲しいモノがモノじゃなくても、もうひとつ記念になるものをあげたい。


「そういえば、お前にまた浮気疑惑あるぞ。新堂の機嫌の悪さはそれじゃね?」


元がまた誤解されるようなコトしてんだろ。


「サンキュー、健斗。父さんみたいって言ったの取り消す!」


教室から叫びが聞こえた。
俺への腹いせで言ってたんだな。
…父さんみたいって言ったの。