んー、どうなんだろうか。 俺が無言でいると元が余計なことを言う。 「奈々ちゃんに探りいれようか?…俺も欲しいな、奈々ちゃんの手作りチョコ」 「奈々がおまえに渡すわけないだろ。手作りなんてもっての他だ」 あ、…失敗した。 思わず思ったことが口に。 「もらいたいんだろ奈々ちゃんのチョコ。そんなわかりやすい嫉妬してさ」 「悪いか」 バツが悪くなり、デパートのショーウィンドウに目を向けた。