一人一人に返しに行っていた高校時代が懐かしい。 「…和輝、何してるの?」 とある日の夕方。 リビングでしゃがんだまま動かない和輝に声をかけた。 ゆっくりこちらを向いた和輝はうるうるの瞳でわたしを見上げる。 「どうしたの?悲しいことでもありましたか?」 目線を合わせて、ポロポロと溢れでる涙を拭う。 和輝は視線を自分の手元に向けた ん? ああ、そういうコトですか…