「ただいまー」 仕事が予定より早く終わり、家に帰ってきた。 「おかえりなさい、健斗」 まずは奈々の笑顔に癒され、唇にキスを落とす。 顔がみるみるうちに赤くなるのは、昔から全然変わらない。 「和輝【カズキ】は?」 「さっきまでピアノ弾いてましたけど、ゲームしてます」 「気分屋だよな…アイツ」 和輝は俺らの息子で、現在6歳。 和輝はなんというか…、気分屋だ。 本能的に行動してるというか…。