「もしもし」 「あっ、奥様!秘書の河西【カサイ】ですが」 焦ったような河西さんの声に嫌な予感がした 「…社長がお倒れになりました」 「えっ――…?」 自分の顔からどんどん血の気がひいていくのがわかって。 「奥様?奥様?」 何も話せないわたしを見かねて、竹田さんが代わりに電話で応答してくれた 「奈々様、健斗様が運ばれた病院に参りますね」 「はい…」 健斗…