「なにも聞こえなくなったよ」 「健斗が手だしてるんじゃない?」 「ありえる」 ――――ガチャ 「何してんの?」 ドアに耳をあてて、会話を聞いていたらしいギャラリーの皆さんに、微笑んだ。 悪趣味なコトをする奴らだな… 奈々の可愛い声を聞かせることにならなくてよかった。 奈々の全部、俺のモノになったんだから。 「何も聞いてねえよ!今来たし」 妙に慌てる元。 …怪しいけど、聞いてなかったってことにしとくか。