「…井端組か…」 …えっ? 私をナンパしてきた男達が舌打ちをして、去って行った。 男達がいなくなったことを確認した後に、陽くんを見た。 よく見ると、陽くんの後ろには10人くらいの恐い顔の男の人達がいた。 「セイナ…。お前、そのふ…」 陽くんが何か言いかけたけど、無視して走った。 しばらくして… 「…セイナ!何で逃げるんだよ!」 男子高生に足で勝てる訳がなく。 あっさりと掴まってしまった。