挨拶をかわした後、井端さんは眠りについた。 クラスメートは井端さんが眠ったことを確認すると、小さい声で話し始めた。 そして私は窓の外を見つめた。 「早瀬さんっている?」 ドアの方から声が聞こえてくる。 その声のする方を見た女子達は、騒ぎだした。 私もドアの方を見ると… 綺麗な顔立ちをした人が立っていた。 井端さんとは少しタイプが違う、爽やかな人だった。 「早瀬さん、居ない?」 その人が言うと、クラスの女子達が一斉に私をみた。 私…? 「…あっ、私です。」 小さく返事をして席を立った。