私が脱衣場から出ると、陽くんはもう待っていた。 って言うか…。 「陽くん…浴衣似合うね。」 「セイナこそ。」 私達は笑いあった。 「部屋戻るぞ。…ほら。」 陽くんが私に手を差し出した。 ????。 私がキョトンとしていると、 「手、繋がないの?」 「えっ!」 「嫌ならいいけど…。」 私は首を振った。 「よろしくお願いします。」 その言葉に陽くんは微笑んだ。