「まっさか同じスニーカーの人がいるとはなぁ~。まあこれ、『男女どちらでもOK!様々なサイズを取り揃えてあります』、的なスニーカーだったから、いてもおかしくはないケドね」
そう言って、ははっ!と黒田君は笑った。そんな貴方を見つめてしまったことがバレてはいないだろうか、と少し心配になっている自分がいた。
「ってかさ~このスニーカー、蝉っぽい色してると思わない?」
.......。いきなりだった。黒田君が驚きの発言をしたのは。
いったい、何を言い出したかというと、まさかのスニーカーが蝉っぽい発言。
確かに、茶色のスニーカーだけどさ......。
自分が履いているスニーカーを蝉呼ばわりするなんて......。
いったい、黒田君の感性はどうなっているんだ?


