「確かに、沙希、いろいろ頑張ってたもんね」
「本当に頑張ったことって報われるんだね!私、頑張ってよかったよ!」
そう言って、誇らしげに笑顔を見せる沙希を見ると本当に良かったな、と思える。まあこれから、散々ノロケ話を聞かなければならないと思うと気が重たくなるけれど。
「あ、凛も頑張りなよっ!絶対、頑張ったら報われるって!つか、経験者の私が言うんだから間違いなし!」
「あー......うん!頑張っちゃおうかな。って!早くも経験者気取りかよっっ」
「え~だって今、私、本当に幸せだもん。あっ佐々木くんから電話だ!じゃあね!......あ、あと、言い忘れてた!昨日本当にごめんっ」
そのままバタバタと沙希は行ってしまった。


