今日は、私たちの演劇の公演。

公演といっても、単独公演ではなく、近隣の高校の演劇部が、この市立の文化会館に集まって公演をするもので、私たちもその中のひとつというわけだ。


私たちの舞台はさっき終わって、見に来てくれた彼と合流して、一緒に他の学校の劇を見ることにした。


次の公演待つホール内は、少しざわついていた。



雨が降ってるのに、彼が住んでるところからは、この会場は遠いのに、彼はわざわざ私たちの舞台を見に来てくれた。



嬉しくて、少しだけ期待してしまうじゃないか。


隣に座った私たちの両サイドには、部員が座る。彼と部員たちは、さっきちょっと話して、少し打ち解けたみたいだった。

今まで絶対交わることのなかった他校の彼と、うちの部活の部員が一緒の空間にいることが、なんだか不思議だった。


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