そうだ。彼女はいまだにいない。適当に合コンや飲み会、クラブで知り合った女の子とたまに遊んだりするくらいで、特定の彼女がいるわけでもなくふらふらしていた。

まぁふらふらしていた。っていってもそりゃあ途中で色々あったよ。
だって僕も男だ。そりゃあありますよ。

ある女の子にはプレゼントで曲をあげたりもしたんだぜ。

すげぇタイプの女の子でさ。昔アメリカにいるときに知り合った子なんだけど

今思い出すと恥ずかしいけどね。でも本気でやったんだ。

ふいにその子が落ち込んでると聞いてさ、本気でその子に笑顔になってほしかったんだ。

どんな些細でもいいから、あんたは光だ。と伝えたかった。
例え僕が気持ち悪いと思われたって、別に良かったんだ。

誰だってうまく行かない時、一人ぼっちに感じることってあるでしょ?
そんなとき、少なくとも一人じゃないって感じるなら、
僕は気持ち悪い人でいいと思った

本気でその子の為に世界を変えてやると思ったんだ。

本当は、僕自身に向けていたのかもしれないけど。

なんか変態チックなのに、かっこつけすぎでキモイよな。でも今もそう思ってんだ俺。

若菜さんを傷つけたからかな。まぁその代わりってわけじゃないけどさ
なんか必死だったんだ。誰かを幸せにしようとしてさ。その子に笑って欲しかったんだ。

曲をあげたとき、ありがとう。って言われた時はうれしかったな。

まぁ、ビンビンにフラれちゃったけどね。しょうがない。