そうかあれか。“但しイケメンに限る”というやつか。


イケメンの言動ならなんでも萌えるんだなこの薄汚い雌豚め。あんたは欲求不満な発情期の猫か。


イケメン爆発しろ(但し千秋は除く)と心の中で悪態をつきながら、忍び足でマミさんの背後に近づき引っぺがした。


が、マミ様の逆鱗に触れたのか鳩尾に肘鉄を入れられた。


見事急所に一発入り、一瞬息が出来なくなる。


腹部を押さえながらその場に蹲る俺をガン無視し、マミさんは「あっちで色々お話ししましょ」と、千秋をカウンター席に連行していった。


流石マミ様、容赦ねえぜ。そして千秋、助け出せなくて申し訳ない。


「竜司、茶」


笑顔を無に張り変えて、冷たく言い放つ彼女は前世で独裁主義だったに違いない。それしか考えられん。


マミ様歪みなさすぎます。カースト制度も真っ青な階級社会ですねこの店は。